暑かった夏休みも終わり、2015年もいよいよ後半に突入しましたね。ヨーロッパも長いバカンスが明け、新学期シーズンとして活気を取り戻しています。そしてヨーロッパの秋冬は過ごしやすい気候ということに加えて美味しいものが食べられ、イベントも増えてさらに盛り上がるという、旅行するには最高の季節。そこで、今年の秋冬にぜひ訪れたいヨーロッパのイベントをご紹介したいと思います。
■9月19・20日 ヨーロッパ文化遺産の日
9月半ばの週末に催されるヨーロッパ文化遺産の日。1984年に始まり、今では50カ国で開催されている一大イベントです。この2日間では、いつもは非公開の場所が一般に公開されたり、入場が無料になったりと見逃せないプログラムが盛りだくさん。公開されるのは、図書館や美術館、劇場などの文化施設から政府系の官邸や国会議事堂まで、とにかくバラエティに富んでいます。施設によっては非常に混雑し、行列ができることもありますが、もしこの時期にヨーロッパの国に行く予定があるなら、是非ともこの機会に興味のある施設を訪れてみることをおすすめします。
■11月後半〜 クリスマスイルミネーション&マーケット
クリスチャンが多いヨーロッパでは、日がいちだんと短くなる11月下旬あたりから各国でクリスマスに向けたイルミネーションが街を彩りはじめます。またイルミネーションと同時期にクリスマスマーケットも出され、飲食店や雑貨、服飾などのあらゆるジャンルの出店が軒を連ねます。ホットチョコレートやホットワインを飲みながらクリスマスマーケットを楽しむというのが、ヨーロッパの冬ではよく見られる光景。特にドイツ各地、フランスのアルザス地方、ベルギーのブルージュなどはこの時期特に街が華やかになり、毎年多くの人が集まっています。
■12月24・25日 クリスマス
ヨーロッパの人たちにとってクリスマスは一年の中でも特に重要な行事とされており、日本と違って現地の人は家族と過ごすのが一般的。よってこの2日間は多くのお店がお休みになり、普段は賑やかな街も静まりかえります。観光客のためにクリスマスのスペシャルメニューを提案するレストランも増えてきてはいますが、まだまだ少ないというのが実情ですので、外で過ごすことはあまり期待しないほうがいいかもしれません。ただ、各教会ではミサを行っていて誰でも参加できるので、現地の人に混じって行ってみてはいかがでしょうか。ヨーロッパの宗教観が垣間見られる貴重な機会です。
その他、秋は9月19日(土)〜10月4日(日)に行われるドイツのビールの祭典オクトーバーフェストや、11月開催のボーヌ・栄光の3日間やボジョレヌーボー解禁をはじめとしたフランスのワイン祭など、お酒関係の大規模なイベントが各地で開催されます。ジビエ(野生の肉類で、マガモやキジなどの鳥類やウサギ、イノシシ、シカなどの獣類がある)や魚介類など、おいしい食べ物もたくさん味わえる季節ですので、食も観光も思う存分楽しんで下さいね。
【参考】
ヨーロッパ文化遺産の日
http://www.europeanheritagedays.com/
オクトーバーフェスト
http://www.oktoberfest.de/en/